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音楽/仏像/日々雑感
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台風に地震に、どうなってんだ
一刻も早い復旧を願うと同時に、他人事ではいられませんね。備えだけはしておかないと(したとは言っていない



木下恵介監督『二十四の瞳』1954年発表。

「題名だけは誰もが知ってるがその実見たことないシリーズ」でも筆頭ではないでしょうか、かく言う僕もそうで、買ったはいいが積んだままはや2年が経過している有様…名作っても「先生と生徒の交流を描いた感動実話」なんでしょと高を括っておりました。

すいませんこれほんとに傑作
「何もできないけど、先生いっしょに泣いてあげる」この台詞が全てを象徴しています。
瀬戸内海の小島での一人の先生と12人の生徒の20年、昭和初期から戦後までを丁寧に、丁寧すぎるほどに描いています。

前半は小豆島の自然と先生と子供によるひたすらの唱歌でとにかくしんどい、時計を見まくりましたがでもそれは計算された上のことで、全編見ればかくあるべし。もう後半は嫌だった唱歌がひっくり返って泣けてしまう、監督の術中です。

仏教に『諸善奉行』=善き事を為せ、という言葉があります。キリスト教にもありますね
この映画は、先生と教師の絆を描くと同時に、「善行」とは何か、をもテーマにしているように思います。善きこととは、何も行為である必要はない、ただ人の心に寄り添うだけでもそれは為される、ということです。大石先生は病気や戦争で次々と死んでいく生徒と一緒にほんとにただに泣くことしかできませんでしたが、それいかに生徒たちの精神的な救いとなったか、十何年かぶりに集まった同窓会の場面は、その事を象徴する場面だと思います。書いてても泣ける

高嶺秀子の演技がなくてはこの映画は成立しないでしょう。
新米先生の溌剌さ、から生徒の悩み、死、夫の戦死に娘の死を年と共に「背負込んでいく」演技が凄すぎる。仕草や台詞の端々からその苦労が滲み出てくる演技…本作は何度もリメイクされてますが、そらこの演技は超えられんでしょう。寡聞ながら今まで見た女優では一番です。

これ『七人の侍』と同年公開なんですね、恐ろしい時代や
鑑賞後にもじわじわ押し寄せるある種の感動は名作中の名作である証左かと。
2018/09/06 23:46 映画 TB(0) CM(0)
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